はじめに

 さて、それでは住宅を建てるにあたって、私が体験したことを解説していきたいと思います。
 まず初めに伝えておきたいのは「家のコンセプト」をある程度、固めた方が良いという点です。
 とても単純なことですが、最初に家のコンセプトを考えておくのはとても重要なことです。
 というのも、ハウスメーカーは例え大手でも万能ではありません。メーカーによって得意なこともあれば、出来ないこともあります。
 一般的には「こういう家を建てたい。」というコンセプトがあり、それが可能なメーカーもしくは特異なメーカーを候補にするのが自然な流れだと思います。(「ハウスメーカー知り合いがいる。」とか「このメーカーが好き」という場合は違いますが)
 ただある程度のコンセプトは固めつつも、展示場などを見学することによって考えが変わる場合も多々あるので、がっちり固める必要はないと思います。あくまで「こういう家が良いかな~」程度で良いかと思います。
 ちなみにハウスメーカーはテレビCMなども流してますが、イメージだけで候補から外すのは、なるべくしない方が良いと思います。当然の話ですが、ご自身が建てたい家を一番近い形で実現してくれるハウスメーカーがあなたにとって一番適切なハウスメーカーだと思うので、イメージ等の先入観はあまり持たない方が良いかと思います。

マイホームのコンセプトについて考える

 では家のコンセプトについて説明していきます。
 例えばですが、「どんな家を建てたい?」と唐突に質問されて、今はっきりと「こういう家を建てたい。」と答えられるでしょうか?
 家を建てることについて考え始めたばかりだと、大半の人は答えられないかもしれません。それは家というものは身近なものですが、家を建てることに関しての知識は、日々の暮らしの中ではあまり触れないからです。
 とは言っても、間違いなく「建てたい家」というイメージはあなたの中に存在してるはずです。そして先程も書いたようにハウスメーカーによって得手不得手もあり、闇雲にハウスメーカーを訪ねても時間の無駄なので、繰返しになりますがある程度のコンセプトは固めておきましょう。
 
 家のコンセプトには色々ものがありますが、私が感じたコンセプトは以下のようなものが主でした。
 以下にあげるコンセプトを元に、「こういう家を建てたい」というイメージを少しでも具体的にしてみると良いかと思います。
 順番が前後してしまい早速色々と専門用語も出てきてしまいますが、他のページでそれぞれの用語についても説明しているので、ご了承ください。

●家のコンセプト例

【大空間がある家】
「概要」 
 ダイニング、リビング、キッチン等、複数の空間をなるべく一つの空間にして開放感を出す。
 
「メリット」
・開放感が得られる。
・廊下が少なくなるので間取りを広く取りやすい。
 
「デメリット」
・大空間になるため空調の効きが悪くなる。高機能な空調が必要になる可能性も
・大空間部分に構造部材をあまり配置できないため、木造軸組工法(在来工法)や2×4(6)工法は向かない。
【スマートハウス】
【eco住宅】
「概要」 
 太陽光発電や蓄電池、HEMSといった設備が充実した家。eco住宅と表現される場合もある。ほとんどの場合はオール電化。
 
「メリット」
・光熱費が安くなる。
・災害時などの場合に太陽光発電や蓄電池で最低限の対応ができる。
 
「デメリット」
・設備に関するコストが高くなる。
・工務店や中堅クラスのハウスメーカーだと対応できない可能性がある。
【高気密・高断熱の家】
「概要」 
 気密性や断熱性に優れ、外気温の影響が少なく一年中快適な室温で生活できる家。よく「魔法瓶のような家です。」という営業セリフで紹介される。
 
「メリット」
・外気温の影響が少なく、空調の効果が上がることから、家の中が快適な温度に保たれる。
 
「デメリット」
・特になし
 
「備考」
・高気密・高断熱についてはある程度のハウスメーカーであれば、どこでも取り組んでいます。Q値やC値という値で数値化されますが、測定方法に左右されたりもするのであまり信用もできません。そのメーカーが実際に建てた家を見学する機会が有れば、その時に肌で感じるのも良いかもしれません。時間が有れば夏の晴れの日や冬の寒い日に「空調をつけないで欲しい。」とお願いして実際の家を訪れてみるのも良いと思います。
【ローコスト住宅】
「概要」 
 低価格を売りにしている住宅。広告に出している価格で家自体は建つが、実際に住めるようにするには、さらに色々と追加する必要がある場合がほとんど。それでも低価格になる場合が多いが、住宅としての性能(断熱性や設備の充実等)を高めようとする場合は割高になる可能性がある。
 
「メリット」
・価格を抑えられる。
 
「デメリット」
・必要なものや付けたい設備を追加していく形となるため、気を付けないと予算オーバーになりやすい。
・高機能もしくは高性能な住宅に住みたい場合に、ローコスト住宅を基本として追加していくと割高になる可能性がある。
【安全・安心の家】
「概要」 
 震災や最近の社会情勢より、よく目にするキャッチフレーズで、耐震性や耐久性に優れ、太陽光発電等のエネルギー確保の設備も備わっている場合が多い。ただし住宅展示場にモデルハウスを出しているハウスメーカーであれば、どこもある程度の耐震性・耐久性を保証しており、太陽光発電等も普通に対応できるため、実はあまり特色を出せるキャッチフレーズではない。
 
「メリット」
・耐震性や耐久性に優れる。
 
「デメリット」
・特になし
 
「備考」
・ある程度のハウスメーカーなら、基本性能として取り組んでいることなので、ハウスメーカーを絞り込むコンセプトにはならない場合が多い。