●仮契約の前に、ライフプランシミュレーションで人生設計の確認を

 さてマイホームの計画は順調でしょうか?色々なモデルハウスを回ることで、マイホームについても大まかにイメージが出来てきます。そして候補のメーカー打合せを重ねることで間取り案や、見積り等もある程度具体的になってきます。そうなると今度はハウスメーカー選定という、ある意味マイホーム計画の第一段階完了を迎えることになります。
 そうなるといよいよ「仮契約」という手続きに進むわけですが・・・・仮契約の前にライフプランシミュレーションを行うことをお勧めします。ライフプランシミュレーションとは各年の収支を計算し、今後の人生の資金繰りをシミュレーションすることです。ハウスメーカーによってはお抱えのファイナンシャルプランナーを使って打ち合わせで行うこともあります。ただしその場合は「これぐらいの金額までは大丈夫ですよ。」という感じで住宅の金額を上げてくる可能性があるので要注意です。
 まぁこのようにハウスメーカーの打ち合わせでライフプランシミュレーションをすると色々な思惑が混ざり合ってしまうので、私がお勧めするのはインターネットとかでダウンロードできるデータを使って、ご自身でライフプランシミュレーションを行う方法です。エクセルのデータでライフプランシミュレーションを計算できるデータとかもインターネット上にはけっこうあるので、それらを使って、出来るだけ現実的な計算を行うことで、確かな人生設計が確認できると思います。
 前置きが長くなりましたが下図に私が計算したライフプランシミュレーションを載せてあるので、ぜひ参考にしてみてください。
 
 【シミュレーション条件】
・家族構成:夫(30)、妻(30)、子(3)、子(1)
・年収(夫):500万(手取り400万)、毎年昇給(12万)、5年毎に昇進(50万)
・年収(妻):60万、子供2人が小学校以上になった時点で100万
・学費(入学):幼稚園20万、小学校10万、中学校50万、高校50万、大学200万
・車:5年後に新車購入(50万/年の5年ローン)、新車は10年後に買い替え
・現在の貯蓄:100万
 
 「基本生活費」毎年2%の増加
・食費:100万/年
・水道、ガス、光熱費:25万/年
・通信費:25万/年
・日用品代:30万/年
 「住居関連費」100万/年
 「車両費」10万/年、各年で車検及び車両保険で+20万
 「教育費」
・幼稚園20万、小学校(1~4年)20万、小学校(5~6年)70万、中学~大学100万
 「保険料」40万/年、子供の大学入学時に満期で200万の収入
 「こづかい」
・夫:36万/年、昇進時に+12万
・こども:小学校約3千/月、中学約5千/月、高校約1万/月
 「予備費」
・旅行(年1回):10万/年
・衣料、レジャー費:20万/年
 「その他の支出」20万/年
 【概要】
 一応左の条件でライフプランシミュレーションを作成してみましたが、夫(30)の収入が500万で手取り400万の時点で結構立派ですよね・・・。色々な支出項目は出来る限り現実的に設定してみたのですが皆さんの家計簿と比較してどうでしょうか?このシミュレーション条件だけ見ると「マイホームを建てるのはきついな・・・。」と感じがちですが、あくまで夫と妻の収入のみでやりくりしたシミュレーションです。現実的には身内の援助が多少なりともある場合がほとんどかと思います。なのでシミュレーションはあくまで目標で、それに近づける暮らしを過ごすように努力することが大切かと思います。
 ちなみに簡単にライフプランの解説をしておくと、子供が幼稚園~小学校までは収入が上回り貯蓄が増えていきます。ただしその後の中学校~大学は教育費がかなり増えるため、支出が上回ってしまいます。子供が大学を卒業すると一気に支出が減って、貯蓄が増えるようになっています。これを見てると子供が小さいうちに貯蓄しておくことの重要性をかなり感じます。逆に子供が社会人になった後は多少余裕が出来ることも感じるでしょう。これは後の「③住宅ローンについて」のページでも解説する箇所ですが、住宅ローンの商品を選択する際にも重要になってくる点です。
ライフプランシミュレーション-1

ライフプランシミュレーション-2
参考:㈱オールアバウト「あるじゃん」編集部

●仮契約について

 マイホームの計画においては、色々なハウスメーカーを視野に入れつつ、気に入ったメーカーが出てきたり、候補から外れるメーカーが出たりして、有力な候補を絞っていきます。出来ればマイホーム計画を出来る限り具体的にして、その間取りや価格を比較してハウスメーカーを決定したいのが本音ですが、なかなかそうはいかないのです。
 というのもマイホームをより具体的にするには、何回も打合せをして様々なことを決める必要があり、それにはハウスメーカー側も人件費や色々な経費がかかってきます。なので一般的には基本となる間取りの検討と、その概算見積りを提示してもらうまでが無償で行ってくれる範囲です。これより先の計画に進むにはいわゆる「仮契約」という手続きを求められるのがほとんどです。
 この「仮契約」ですが、ハウスメーカーによって多少違いはありますが基本的には「仕方のない理由がない限り、そのハウスメーカーで家を建てます。」という契約をするものです。仕方のない理由とは、例えば「勤めてる会社が倒産して収入が無くなった。」とか「けがや病気で働けなくなった。」とか「親族の土地に家を建てる予定だったが、事情が変わった。」といった感じの本当に致し方ない理由です。「他のメーカーに変更したくなった。」とかでは破棄できないのでご注意ください。ちなみに「仮契約」という軽めの言葉で表現されますが、実際にはいわゆる「請負契約」です。
 さてこの「仮契約」ですが、先程「仕方のない理由がない限り、破棄できない。」とは書きましたが、やはり実際には破棄するケースもあるのでしょう。そのため仮契約時に一時金を求めるハウスメーカーも多いです。金額としてはおおよそ建物価格の一割程度が一般的です。これはあくまで一時金なので、最終的にはマイホームの資金の一部にはなりますが、この時点で求められるので準備がある程度必要となってきます。建物価格の一割というのは住宅ローンの頭金としても目安になる金額のため、ハウスメーカー側もこの金額が準備できるかどうかで支払い能力の有無を確認している感じもします。
 仮契約を結ぶということはハウスメーカーを選定することと同義ですので、これでとりあえずマイホーム計画の第一段階は完了です。文章だけだと伝わりにくい部分も多いと思うので、ハウスメーカー選定までの大まかな流れを下に図で示しておきます。なにはともあれこれまでで気に入ったハウスメーカーを見つけられ仮契約まで進めた方はひとまずお疲れ様です。ここからも出来れば楽しんでマイホーム計画を進めていってください。
 
フロー図